「うちの子、他の犬と比べて全然できていない……」
そんなふうに落ち込んでしまう飼い主さんは、実はとても多いものです。
散歩中に会う犬やSNSで見かける理想的な飼い主と愛犬の姿に、つい自分と比べてしまい、自信を失ってしまうことはありませんか。
この記事では、なぜ飼い主が他の犬と比べてしまうのか、その本当の原因と抜け出し方についてお伝えしていきます。
また、比較をやめて愛犬との関係をより良くするための具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
犬を他の子と比べて落ち込んでしまうのは、飼い主としておかしいこと?
結論から言えば、他の犬と比べて落ち込むのは決しておかしいことではありません。
むしろ、それは愛犬を大切に思っているからこそ生まれる感情です。ここでは、なぜ飼い主が「比べてしまう自分」を責めてしまうのか、その背景について見ていきましょう。
「比べてしまう自分」を責めてしまう飼い主はとても多い
他の犬と比べてしまう自分に対して、「飼い主失格だ」と責める人は少なくありません。
なぜなら、愛犬をそのまま受け入れられない自分に罪悪感を覚えてしまうからです。しかし、比較すること自体は人間にとって自然な思考パターンでもあります。
自分を責めすぎる必要はありませんし、大切なのは「比べてしまう理由」を理解することです。
真面目で一生懸命な人ほど、比較で苦しくなりやすい
実は、愛犬のために真剣に向き合おうとする人ほど、他の犬との違いに敏感になりがちです。
「ちゃんと育てなきゃ」という責任感が強いため、できていない部分が目についてしまいます。また、周囲の飼い主を見て「もっと頑張らなきゃ」と焦りを感じることも少なくありません。
このように、真面目さが裏目に出て、比較による苦しさを生んでしまうケースは多いのです。
落ち込む=犬を大切に思っている証拠でもある
落ち込むという感情は、裏を返せば「愛犬を幸せにしたい」という思いの表れでもあります。
もし本当に無関心であれば、そもそも比較すらしません。だからこそ、落ち込む気持ちを否定する必要はありませんし、むしろそれは飼い主としての愛情の証と言えるでしょう。
ただし、その感情に振り回されすぎないようにする工夫は必要です!
なぜ飼い主は、他の犬や飼い主と比べてしまうのか|落ち込む本当の原因
では、なぜ飼い主は他の犬と比較してしまうのでしょうか。
ここでは、比較が生まれる具体的なシーンや心理的な背景について取り上げていきます。原因を知ることで、自分の気持ちを客観的に見つめ直すきっかけになるはずです。
散歩・ドッグラン・しつけ教室で「できる犬」が目に入る
日常的に犬と接する場面では、どうしても他の犬の様子が目に入ります。
たとえば、散歩中に静かに歩いている犬や、ドッグランで楽しそうに遊んでいる犬を見ると、つい「うちの子は……」と比べてしまいがちです。さらに、しつけ教室では「できる犬」と「まだできない愛犬」の差が際立って見えることもあります。
こうした環境にいると、比較する機会が自然と増えてしまうのです。
SNSの理想的な犬・飼い主像に無意識で影響されている
SNSには、しつけが行き届いた犬や飼い主との幸せそうな日常が溢れています。
しかし、それらは多くの場合「切り取られた理想の瞬間」であり、裏側の苦労や失敗は見えません。それでも、無意識のうちにそれを基準にしてしまい、自分と愛犬を評価してしまう飼い主は多いのです。
つまり、SNS上の情報は比較の材料になりやすく、落ち込む原因の一つと言えます。
過去に飼っていた犬と比べてしまう心理
以前飼っていた犬が「良い子だった」という記憶があると、今の愛犬と比べてしまうことがあります。
なぜなら、過去の犬に対しては美化された記憶が残りやすく、現在の愛犬の課題ばかりが目立って見えるからです。また、「前の子はすぐにできたのに……」という思いが、焦りや不安を強めてしまうこともあります。
過去との比較は、無意識に行われることが多いため注意が必要です。
「ちゃんと育てなきゃ」という責任感が強すぎる
飼い主としての責任感が強いと、完璧を求めすぎてしまうことがあります。
「周りに迷惑をかけたくない」「良い飼い主でいなければ」といった思いが、過度なプレッシャーとなって比較を生むのです。そして、そのプレッシャーが愛犬にも伝わり、かえってうまくいかなくなるという悪循環に陥ることもあります。
責任感は大切ですが、バランスを保つことも同じくらい重要です!
犬を比べるほど、うまくいかなくなる理由|知らないうちに起きている悪循環
他の犬と比較し続けると、実は愛犬との関係にも悪影響が出てきます。
ここでは、比較がもたらす具体的な悪循環について見ていきましょう。気づかないうちに陥りがちなパターンを知ることで、改善のヒントが見えてくるはずです。
飼い主の焦りや不安は、犬にそのまま伝わる
犬は飼い主の感情を敏感に察知する動物です。
したがって、飼い主が焦っていたり不安を抱えていたりすると、それが愛犬にも伝わり、落ち着きがなくなることがあります。たとえば、散歩中に「ちゃんと歩かなきゃ」と緊張していると、犬もリードの張りを感じて不安定になるのです。
このように、飼い主の心の状態は犬の行動に直結します。
「できていない所」ばかり見ると関係がギクシャクする
比較を続けると、どうしても愛犬の「できない部分」に意識が向きがちです。
そうなると、褒めるよりも注意や叱責が増え、犬との信頼関係が崩れてしまうことがあります。また、飼い主自身もネガティブな気持ちになり、一緒にいる時間が楽しくなくなってしまうのです。
関係をより良くするためには、視点を変えることが必要になってきます。
比較が続くと、褒めるタイミングを失いやすくなる
「他の子はもっとできている」という思いがあると、愛犬が何かできても素直に喜べません。
なぜなら、常に「まだ足りない」という基準で見てしまうからです。その結果、褒めるタイミングを逃し、犬のモチベーションが下がってしまうという悪循環が生まれます。
褒めることはしつけの基本であり、関係性を築くうえで欠かせない要素です!
「他の犬」ではなく「昨日の愛犬」と比べるための考え方と具体的な方法
比較をやめるために最も効果的なのは、比較対象を変えることです。
他の犬ではなく、「昨日の愛犬」と比べることで、成長を実感しやすくなります。ここでは、その考え方と具体的な実践方法についてお伝えしていきます。
犬には性格・成長スピード・得意不得意がある
まず前提として、犬にも人間と同じように個性があります。
性格によって得意なこと、苦手なことは異なりますし、成長のスピードも犬それぞれです。たとえば、社交的な犬もいれば慎重な性格の犬もいますし、どちらが正しいということはありません。
だからこそ、他の犬と比べることに意味はなく、愛犬の個性を理解することが大切なのです。
比較対象を「他犬」から「過去の愛犬」に切り替える
他の犬ではなく、「先週の愛犬」「昨日の愛犬」と比べるようにしてみましょう。
そうすることで、小さな成長や変化に気づきやすくなります。また、他者との比較がなくなるため、焦りや劣等感も薄れていくはずです。
この視点の切り替えは、飼い主自身の気持ちを楽にする効果もあります!
小さな変化・できたことを見つける視点の持ち方
愛犬の変化に気づくためには、日々の観察が欠かせません。
たとえば、「今日は散歩中に1回も吠えなかった」「昨日より少し落ち着いていた」といった些細なことでも記録してみることをオススメします。そうすることで、成長を可視化でき、ポジティブな気持ちで接することができるのです。
見つける視点を持つことが、関係改善の第一歩になります。
成長は一直線ではなく、行きつ戻りつが普通
犬の成長は、右肩上がりに進むわけではありません。
むしろ、できたりできなかったりを繰り返しながら少しずつ前に進むのが自然です。したがって、「昨日はできたのに今日はできない」という状況があっても、焦る必要はありません。
長い目で見ることで、愛犬の成長を正しく捉えられるようになります!
今日からできる、落ち込みを減らす飼い主の行動習慣【無理なく続く】
ここでは、日常生活の中で無理なく実践できる具体的な方法をご紹介していきます。
小さな習慣の積み重ねが、飼い主の気持ちを軽くし、愛犬との関係も良くしていくはずです。
できたことを1日1つだけ記録する
毎日1つだけ、愛犬が「できたこと」を記録してみることをオススメします。
たとえば、スマホのメモアプリやノートに簡単に書くだけで十分です。そうすることで、ネガティブな視点から脱却しやすくなりますし、後から振り返ったときに成長を実感できます。
記録は長文である必要はなく、一言でも効果があります!
「完璧な飼い主」を目指すのをやめる
完璧を求めすぎると、どうしても自分を追い込んでしまいます。
そもそも完璧な飼い主は存在しませんし、愛犬にとって必要なのは「完璧さ」ではなく「安心感」です。だからこそ、失敗を許容し、自分に優しくすることも大切にしてみてください。
飼い主がリラックスしていると、愛犬もリラックスしやすくなります。
SNSや他犬情報との距離を意識的に取る
SNSを見る時間を減らすだけでも、比較による落ち込みは軽減されます。
もし見る場合でも、「これは理想の一部分だけを切り取ったもの」と意識することが大切です。また、情報過多になりすぎないよう、必要な情報だけを取り入れるようにしてみましょう。
距離を取ることで、自分と愛犬だけの関係に集中できるようになります!
愛犬と過ごせている”今”そのものを肯定する
「できない」ことに目を向けるのではなく、「今一緒にいられる」ことに感謝してみてください。
なぜなら、愛犬と過ごせる時間は有限であり、それ自体がかけがえのないものだからです。そして、今この瞬間を大切にすることで、自然と前向きな気持ちになれます。
日々の何気ない時間を肯定することが、幸せな関係の土台になります!
それでもつらいときはどうする?相談すべきサインと専門家の頼り方
自分だけで抱え込むのがつらくなったときは、専門家に相談することも大切な選択肢です。
ここでは、相談すべきタイミングや頼り方についてお伝えしていきます。
飼い主のストレスが限界に近づいているサイン
愛犬のことを考えるだけで気持ちが沈んだり、散歩に行くのが億劫になったりする場合は要注意です。
また、眠れない、食欲がない、涙が止まらないといった症状が続く場合は、心身ともに疲れている可能性があります。こうしたサインが出たら、無理をせず休むことも大切です。
自分を守ることが、結果的に愛犬を守ることにもつながります。
犬の行動に強い不安や危険を感じる場合
愛犬の行動に対して「これは何か問題があるのでは?」と強く不安を感じる場合は、専門家に相談してみることをオススメします。
たとえば、極度の攻撃性や恐怖心、異常な行動などが見られる場合は、早めの対処が必要です。また、飼い主自身が対応に困っている場合も、プロの視点を取り入れることで解決の糸口が見つかることがあります。
一人で抱え込まず、早めに相談することが重要です!
トレーナー・獣医・行動診療科を頼るのは「逃げ」ではない
専門家に頼ることを「自分の力不足」だと思う必要はありません。
むしろ、愛犬のために最善の選択肢を選んでいる証です。ドッグトレーナーや獣医、行動診療科の専門家は、飼い主では気づけない視点やアドバイスを提供してくれます。
プロの力を借りることは、愛犬と飼い主の両方にとってプラスになります。
一人で抱え込まないことが、犬のためにもなる
飼い主が一人で悩み続けると、その不安や焦りは愛犬にも伝わります。
だからこそ、周囲に相談したり専門家の力を借りたりすることは、愛犬の幸せにもつながるのです。また、同じような悩みを持つ飼い主同士で話すことで、気持ちが楽になることもあります。
誰かに頼ることは決して恥ずかしいことではなく、むしろ勇気ある選択です!
まとめ
犬を他の子と比べて落ち込んでしまうのは、決しておかしいことではありません。
それは愛犬を大切に思っているからこそ生まれる感情であり、真面目で一生懸命な飼い主ほど陥りやすいものです。しかし、比較を続けると焦りや不安が愛犬にも伝わり、関係がうまくいかなくなることもあります。
大切なのは、比較対象を「他の犬」から「昨日の愛犬」に切り替え、小さな成長を見つける視点を持つことです。
また、できたことを記録したり、SNSとの距離を取ったりすることで、落ち込みを減らすこともできます。それでもつらいときは、専門家に相談することも大切な選択肢です。
愛犬と過ごせる今この瞬間を大切にしながら、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう!
