「犬のしつけって、どれが正解なのか全然わからない……」そんな風に悩んでいませんか。

本やネットで調べるほど情報が矛盾していたり、トレーナーによって言うことが違ったりして、何を信じればいいのか分からなくなってしまう方も多いはずです。

この記事では、犬のしつけに「絶対の正解」がない理由と、それでも迷わず判断できる基準をお伝えしていきます。

また、失敗しにくいしつけの考え方や、プロに頼るべきタイミングについても取り上げるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

犬のしつけに「絶対の正解」がないと言われる本当の理由

犬のしつけに「絶対の正解」がないと言われるのは、犬も人間と同じように個性を持っているからです。

同じ方法でも、ある犬にはうまくいき、別の犬には全く響かないということが日常的に起こります。

ここでは、なぜしつけに万能な正解が存在しないのか、その理由を詳しくお話ししていきます。

犬によって性格・成長スピード・感じ方が違う

犬は一匹ずつ、性格も成長のペースも全く異なります。

人懐っこくて好奇心旺盛な子もいれば、臆病で慎重に行動する子もいます。さらに、褒められるとやる気が出る犬もいれば、おやつがないと動かない犬もいるのです。

たとえば、「おすわり」を教えるとき、1回で覚える犬もいれば、10回繰り返してようやく理解する犬もいます。

このように、犬の個性や感じ方が違うからこそ、すべての犬に当てはまる「唯一の正解」は存在しないのです。

情報が真逆になるのは前提条件が省略されているから

しつけの情報が真逆に見えるのは、書き手が想定している前提条件が省略されているケースが多いからです。

たとえば、「吠えたら無視する」という方法と「吠えたらすぐに叱る」という方法は、一見矛盾しているように思えます。

しかし前者は「要求吠えの場合」、後者は「警戒吠えの場合」というように、対象となる状況が違うだけなのです。

情報の背景にある「どんな犬に」「どんな状況で」という前提を読み取ることができれば、矛盾ではなく使い分けだと気づけます。

「正解を探すほど迷ってしまう」しつけの落とし穴

正解を探し続けるほど、かえって迷いが深まってしまうことがあります。

なぜなら、情報を集めすぎると「あの方法もこの方法も試したい」と目移りして、結局どれも中途半端になってしまうからです。

たとえば、1週間ごとに違う方法を試していると、犬は混乱してしまい、飼い主も「何も効果がない」と感じてしまいます。

完璧な正解を求めるより、まずは一つの方法をしっかり続けてみることが大切です。

それでも”間違いやすいしつけ”は存在する|まず避けたいNGパターン

しつけに絶対の正解はなくても、明らかに「間違いやすいパターン」は存在します。

これらのNGパターンを避けるだけでも、しつけの成功率は大きく上がります。

ここでは、多くの飼い主がやってしまいがちな失敗例を取り上げていきます。

タイミングがズレた褒め方・叱り方

犬を褒めたり叱ったりするタイミングがズレると、犬は何に対して反応されているのか理解できません。

犬は「今この瞬間にしている行動」と飼い主の反応を結びつけるため、数秒でもズレると全く違う意味に受け取ってしまいます。

たとえば、トイレが成功した後にリビングへ戻ってきてから褒めても、犬は「リビングに戻ったこと」を褒められたと勘違いするのです。

褒めるときも叱るときも、その行動が起きた瞬間に反応することが欠かせません。

気分や状況で対応が変わってしまう一貫性のなさ

飼い主の対応が日によって変わると、犬は「何が正しいのか」を学べません。

たとえば、昨日は許されたのに今日は叱られるといった状況が続くと、犬は混乱してしまいます。

特に家族全員でルールが違う場合、犬は「この人には許されるけど、あの人にはダメ」という区別をしてしまうのです。

しつけを成功させるには、家族全員が同じルールで一貫した対応を取ることが重要になります。

犬が「何をすればいいか分からない」状態を作るしつけ

叱るばかりで正しい行動を教えていないと、犬は「何をすればいいのか」が分からなくなります。

たとえば、吠えたときに「ダメ!」と叱るだけでは、犬は静かにすることを学べません。

正しくは、静かにしたタイミングで褒めることで、「静かにしていれば良いことがある」と理解させる必要があります。

犬が自信を持って行動できるよう、してほしい行動を積極的に教えてあげることが大切です。

正解が分からないときに使える「しつけ判断の3つの基準」

正解が分からなくても、今のしつけが正しい方向に進んでいるかを判断する基準があります。

この3つの基準を意識するだけで、自信を持ってしつけを続けられるようになります。

ここでは、迷ったときに立ち返りたい判断のポイントをお伝えしていきます。

犬の行動は”少しずつ”良くなっているか

しつけの効果は、劇的な変化ではなく「少しずつの改善」として現れます。

たとえば、毎日10回吠えていた犬が8回に減った、飛びつきの力が少し弱くなったといった小さな変化も、立派な進歩です。

一方、何週間も全く変化がない場合は、方法を見直す必要があるかもしれません。

焦らずに、犬の行動が少しでも良い方向に向かっているかを観察してみてください。

犬が人を怖がっていない・避けていないか

しつけの過程で、犬が飼い主を怖がったり避けたりするようになっていないかも重要な判断基準です。

叱りすぎたり厳しくしすぎたりすると、犬は「人と一緒にいると怖いことが起きる」と学習してしまいます。

たとえば、名前を呼んでも近づいてこない、触ろうとすると逃げるといった行動が見られたら要注意です。

犬が安心して飼い主の近くにいられる関係を保てているかを、常に確認してみてください。

飼い主自身が無理なく続けられているか

飼い主が無理をして疲れてしまうと、しつけは長続きしません。

犬のしつけは、数日や数週間で完成するものではなく、数ヶ月から数年かけて積み重ねていくものです。

たとえば、毎日30分のトレーニングが負担なら、10分に減らしても問題ありません。短時間でも継続するほうが、結果的に効果が出やすいからです。

自分が無理なく続けられる範囲でしつけを行うことが、犬にとっても飼い主にとっても一番の正解になります。

あなたの犬に合ったしつけはどう見極める?月齢・性格・環境別の考え方

犬に合ったしつけを見極めるには、月齢・性格・生活環境の3つを考慮する必要があります。

それぞれの要素によって、効果的なアプローチは大きく変わってきます。

ここでは、犬の状況に応じたしつけの考え方を詳しくお話ししていきます。

子犬・成犬・シニア犬で変わるしつけの考え方

犬の年齢によって、しつけの目的や方法は変わってきます。

子犬の場合は、好奇心が強く吸収力も高いため、基本的なルールを楽しく教えることが大切です。一方、成犬になると習慣が定着しているため、焦らず少しずつ行動を修正していく必要があります。

さらに、シニア犬は体力や集中力が落ちているため、無理のない範囲で安全を優先したしつけを心がけましょう。

このように、年齢に合わせた無理のないペースでしつけを進めることが成功の鍵になります。

怖がりな犬・興奮しやすい犬への注意点

犬の性格によって、しつけの進め方や注意すべきポイントが異なります。

怖がりな犬には、無理に刺激を与えず、安心できる環境でゆっくり慣れさせることが重要です。たとえば、大きな音や知らない人に対して恐怖を感じやすい犬には、少しずつ距離を縮める練習が効果的です。

一方、興奮しやすい犬には、落ち着く練習を繰り返し、刺激に対して冷静に反応できるよう導いてあげる必要があります。

性格に合わせたアプローチを取ることで、犬も飼い主もストレスを減らせます。

生活環境(留守番・家族構成)がしつけに与える影響

犬の生活環境も、しつけの内容や優先順位に大きく影響します。

たとえば、留守番が多い家庭では、一人で落ち着いて過ごせる練習が欠かせません。逆に、家族が常にいる環境では、人がいるときのルールをしっかり教える必要があります。

また、小さな子どもがいる家庭では、犬が興奮しすぎないようにすることや、子どもとの接し方を丁寧に教えることも大切です。

それぞれの環境に合わせて、犬が安心して暮らせるルールを設定してみてください。

迷ったらこの順番|失敗しにくい犬のしつけ基本ステップ

しつけに迷ったときは、基本のステップに立ち返ることで失敗を減らせます。

焦って色々なことを教えようとするより、順番を守って少しずつ進めるほうが効果的です。

ここでは、失敗しにくいしつけの進め方を段階ごとにお伝えしていきます。

まずは信頼関係と生活リズムを整える

しつけの土台となるのは、犬との信頼関係と安定した生活リズムです。

犬が飼い主を信頼していないと、どんなに良い方法を使っても効果は薄れてしまいます。まずは、名前を呼んだら嬉しそうに近づいてくる関係を目指しましょう。

また、食事・散歩・睡眠の時間を一定にすることで、犬は安心して過ごせるようになります。

生活リズムが整うと、犬の気持ちも安定し、しつけが入りやすくなるのです。

次に教えるべき最低限のルール

信頼関係ができたら、次は生活に必要な最低限のルールを教えていきます。

具体的には、「おすわり」「待て」「おいで」といった基本的なコマンドや、トイレの場所、噛んではいけないものなどです。

これらのルールは、犬と人が一緒に暮らすうえで欠かせない約束事になります。

一度にたくさん教えようとせず、一つずつ確実に定着させることを意識してみてください。

問題行動は「直す」より「起きにくくする」

問題行動に対しては、無理に直そうとするより、起きにくい環境を作ることが効果的です。

たとえば、ゴミ箱を漁ってしまう犬には、叱るよりもゴミ箱を犬の届かない場所に置くほうが確実に解決します。

また、吠える場合も「吠える原因」を取り除くことで、自然と吠えなくなることが多いのです。

問題行動を減らすには、犬を変えるのではなく環境を工夫することから始めてみてください。

それでも不安なときはどうする?プロに頼る判断タイミングと選び方

自分だけでしつけを進めるのが不安なときは、プロの力を借りることも大切な選択肢です。

無理に一人で抱え込む必要はありません。

ここでは、プロに頼るべきタイミングと、良いトレーナーの選び方をお話ししていきます。

自力で頑張りすぎなくていいサイン

自力でのしつけに限界を感じたら、それはプロに相談するタイミングかもしれません。

たとえば、何ヶ月も改善が見られない、犬が攻撃的になってきた、飼い主自身が精神的に疲れてしまったといった状況は、プロの助けが必要なサインです。

また、問題行動が悪化している場合や、犬が明らかに不安そうにしている場合も、早めに専門家に相談することをおすすめします。

一人で抱え込まず、困ったときは素直に頼ることも愛情の一つです。

ドッグトレーナー・教室を選ぶときのチェックポイント

ドッグトレーナーや教室を選ぶときは、いくつかのポイントを確認することが大切です。

まず、トレーナーの資格や経験年数、実際の指導スタイルを事前に調べてみてください。また、見学や体験レッスンができるかどうかも重要なチェックポイントになります。

さらに、トレーニング中の犬の様子を観察し、犬が怯えていないか、楽しそうにしているかを確認しましょう。

信頼できるトレーナーは、犬の様子を見ながら柔軟に対応してくれます。

「正解を教えてくれる人」より「一緒に考えてくれる人」を選ぶ

トレーナーを選ぶときは、一方的に指示する人ではなく、一緒に考えてくれる人を選ぶことが大切です。

なぜなら、しつけに絶対の正解はないため、あなたの犬や生活環境に合わせたアドバイスをしてくれる人のほうが信頼できるからです。

たとえば、「この方法しかない」と断言するトレーナーより、「こういう方法もありますが、様子を見ながら調整しましょう」と提案してくれる人のほうが安心できます。

飼い主の不安や疑問にも丁寧に答えてくれるトレーナーを選んでみてください!

まとめ

犬のしつけに「絶対の正解」は存在しませんが、それは犬一匹ずつに個性があるからです。

大切なのは、正解を探し続けることではなく、あなたの犬に合った方法を見極めることです。

迷ったときは、犬の行動が少しずつ良くなっているか、犬が安心しているか、飼い主が無理なく続けられているかという3つの基準を思い出してみてください。

また、自分だけで解決しようと頑張りすぎず、必要なときはプロの力を借りることも大切です。

焦らず、あなたと犬のペースで信頼関係を築いていきましょう!