「SNSでは他の犬がもうしつけをマスターしているのに、うちの子はまだできない……」
そんな気持ちになって、落ち込んでしまった経験はありませんか?
SNSに投稿された「できる犬」の姿を見るたびに、自分の愛犬と比べて焦りや不安を感じてしまう飼い主さんは少なくありません。
しかし、SNSに映るのはごく一部の成功した瞬間であり、実際には比較する必要のないケースがほとんどです。
この記事では、犬のしつけでSNSと比較して落ち込んでしまう理由や、比べなくていい理由、そして前向きになれる対処法についてご紹介していきます。
あわせて、愛犬との信頼関係を深めながら成長を実感できるコツもお伝えしていくので、ぜひ最後まで読んでみてください!
犬のしつけでSNSと比較して落ち込んでしまう理由
犬のしつけに励んでいると、SNSでほかの犬の投稿を見て落ち込んでしまうことがあります。
ここでは、その主な理由を4つの視点からご紹介していきます。
SNSには「うまくいった瞬間」が投稿されやすい
そもそもSNSには、「うまくいった瞬間」ばかりが投稿されやすいという特徴があります。
なぜなら、多くの飼い主さんは失敗した場面よりも成功した場面を発信したいと考えるからです。
例えば、愛犬が芸を覚えた瞬間やコマンドに従った場面は投稿されやすい一方で、その裏にある何十回もの失敗は表に出ないケースがほとんどです。
実際、投稿だけを見て「自分の犬はできていない」と感じてしまう方も多く見られます。
このように、SNSに映るのはあくまで一部の成功例であることを、まず知っておいてみてください!
犬には性格や成長スピードの個体差がある
犬には、性格や成長スピードにそれぞれ個体差があります。
人間に得意なことと苦手なことがあるように、犬にも向き不向きがあるからです。
臆病な性格の子もいれば、好奇心旺盛でどんどん新しいことを吸収する子もいます。
したがって、同じ月齢や同じ犬種であっても、しつけの進み具合が異なるのはごく自然なことです。
この個体差を理解しておくだけでも、SNSとの比較による焦りは和らいでいきます。
真面目な飼い主ほど比較してしまいやすい
愛犬のしつけに真剣に向き合っている飼い主さんほど、他の犬と比較してしまいやすい傾向があります。
理想が高い分、現実とのギャップに敏感になってしまうからです。
また、日々こまめに情報収集をしている方ほど、SNS上の成功例に触れる機会も増えていきます。
その結果、無意識のうちに「もっとできるはず」というプレッシャーを自分にかけてしまうのです。
真面目さは決して悪いことではありませんが、比較のしすぎには注意しておきたいところです。
「しつけができない=飼い主の責任」と思い込んでしまう
しつけがうまく進まないと、「できないのは自分の責任だ」と思い込んでしまう方も少なくありません。
飼い主として愛犬の成長に責任を感じるのは、ごく自然な気持ちです。
しかし、しつけの進み具合には環境や犬の性格など、飼い主さんの努力だけでは変えられない要因も関わっています。
そのため、うまくいかないことすべてを自分の責任として抱え込む必要はありません。
まずは、原因を一人で背負い込みすぎない意識を持ってみてください。
SNSの「できる犬」と比べる必要がない5つの理由
ここからは、SNSに投稿されている「できる犬」と、あなたの愛犬を比べなくていい理由を5つ取り上げていきます。
犬種や年齢、育った環境がそれぞれ異なるから
SNSで見かける「できる犬」と自分の愛犬とでは、犬種や年齢、育った環境がそもそも異なります。
条件が違えば、しつけの進み方が変わるのは当然のことです。
例えば、使役犬として改良されてきた犬種と、家庭犬として育ってきた犬種とでは、覚えやすさに違いが出ることもあります。
つまり、同じ土俵で比べること自体に、あまり意味がないと言えます。
投稿だけでは見えない苦労や失敗もあるから
SNSの投稿だけでは、その裏にある苦労や失敗までは見えてきません。
どんな飼い主さんでも、うまくいくまでには何度も試行錯誤を重ねているものです。
ですが、投稿されるのはあくまで成果が出た瞬間だけなので、過程にある苦労は伝わりにくいのが現実です。
そのため、見えていない部分まで想像したうえで受け止めておく必要があります。
犬の成長ペースは一頭ごとに違うから
犬の成長ペースは、人間の子どもと同じように一頭ごとに異なります。
早く覚える子もいれば、時間をかけてじっくり身につけていく子もいるからです。
したがって、他の犬より覚えるのが遅いからといって、成長していないわけではありません。
ペースが違うだけで、着実に前へ進んでいるケースがほとんどです。
他の犬より昨日の愛犬と比べることが大切だから
本当に比べるべき相手は、他の犬ではなく「昨日の愛犬」です。
なぜなら、しつけの成果は他犬との差ではなく、自分自身の変化によって測るべきものだからです。
昨日できなかったことが少しでもできるようになっていれば、それは立派な成長と言えます。
このように、比較の軸を他犬から愛犬自身へと切り替えてみてください!
愛犬との信頼関係はSNSでは測れないから
愛犬との信頼関係は、SNSの投稿からは決して測ることができません。
コマンドの習得スピードよりも、日々の触れ合いの中で育まれる絆のほうがずっと大切だからです。
信頼関係がしっかり築けていれば、しつけも自然と身についていきやすくなります。
目に見える成果だけでなく、愛犬との関係性にも目を向けてみてください。
犬のしつけで落ち込んだときに試したい考え方と対処法
SNSとの比較で気持ちが落ち込んでしまったときに、試してみてほしい考え方や対処法をお伝えしていきます。
できていないことより、できたことに目を向ける
まずおすすめしたいのが、できていないことよりも「できたこと」に目を向ける習慣です。
できていない部分ばかりに注目すると、自己肯定感が下がりやすくなるからです。
例えば、コマンドが完璧にできなくても、少しでも耳を傾ける様子が見られたら、それも立派な進歩です。
このように、小さな変化を見逃さずに認めてあげることを意識してみてください。
目標を小さく設定して成功体験を増やす
目標は、思い切って小さく設定してみましょう。
大きな目標だけを掲げてしまうと、達成までの道のりが遠く感じられ、モチベーションが下がりやすくなるからです。
例えば「完璧なお座り」ではなく、「お尻が少し床につけばOK」くらいまでハードルを下げてみると、成功体験を積みやすくなります。
小さな成功の積み重ねが、結果として大きな成長につながっていきます。
SNSを見る時間を少し減らしてみる
気持ちが落ち込みやすいと感じるときは、SNSを見る時間を少し減らしてみるのも一つの方法です。
情報量が多いほど、無意識に他の犬と比較してしまう機会も増えてしまうからです。
SNSから距離を置く時間を作ることで、愛犬との時間そのものに集中しやすくなります。
無理にやめる必要はないので、まずは見る頻度を調整してみてください。
しつけ記録をつけて愛犬の成長を見える化する
しつけの記録をつけて、愛犬の成長を見える化することもおすすめです。
記録に残しておくと、日々の小さな変化に気づきやすくなるからです。
ノートやアプリに簡単なメモを残すだけでも十分効果があります。
数週間、数か月単位で見返してみると、着実に成長していることが実感できるはずです。
一人で抱え込まず経験者や専門家に相談する
しつけの悩みは、一人で抱え込まずに経験者や専門家に相談してみることも大切です。
第三者の視点が入ることで、自分では気づけなかった原因や改善策が見えてくることもあるからです。
ドッグトレーナーや獣医師はもちろん、犬友達に相談するだけでも気持ちが軽くなるケースは多くあります。
悩みを言葉にして共有することも、前向きな一歩になっていきます。
SNSに振り回されず愛犬の成長を実感するコツ
ここからは、SNSに振り回されずに愛犬の成長をしっかり実感するためのコツを取り上げていきます。
愛犬だけの「成長日記」をつける
まずおすすめしたいのが、愛犬だけの「成長日記」をつけることです。
他の犬と比べる必要がなくなり、愛犬自身の変化にじっくり向き合えるようになるからです。
日付とともに、できるようになったことや印象に残った出来事を簡単にメモしていくだけでも構いません。
積み重ねていくうちに、それは世界に一つだけの成長記録になっていきます。
昨日より少し成長した点を毎日探す
毎日、昨日より少しだけ成長した点を探す習慣もおすすめです。
小さな変化に目を向けることで、日々の成長を実感しやすくなるからです。
吠える回数が少し減った、目を合わせる時間が長くなったなど、些細な変化でも十分です。
こうした積み重ねが、飼い主さん自身のモチベーション維持にもつながっていきます。
愛犬の得意なことを伸ばす視点を持つ
苦手なことの克服だけでなく、愛犬の得意なことを伸ばす視点を持つことも大切です。
得意分野を伸ばすことで、犬自身の自信にもつながっていくからです。
例えば、鼻を使うのが得意な犬にはノーズワークを取り入れてみるなど、得意分野を活かした遊びを増やしてみてください。
苦手の克服と得意の強化、両方の視点をバランスよく持っておくとよいでしょう。
SNSを参考資料として上手に活用する
SNSは、比較の対象ではなく参考資料として上手に活用してみることをおすすめします。
しつけのアイデアや工夫の仕方など、役立つ情報が数多く発信されているからです。
気になる投稿があれば、そのまま真似るのではなく、愛犬に合う形にアレンジして取り入れてみてください。
SNSとの付き合い方を少し変えるだけで、気持ちの負担はぐっと軽くなっていきます。
犬のしつけがうまくいかないときは専門家に相談するのも選択肢
自己流での対処が難しいと感じたときは、専門家への相談も一つの選択肢として考えてみてください。
相談した方がよいケースとは?
専門家への相談を検討したほうがよいケースとは、自己流の対処では改善が見られない状態のことです。
数週間から数か月試しても変化が見られない場合や、噛みつきなどの問題行動が続く場合は、早めの相談が安心です。
また、飼い主さん自身の心の負担が大きくなっていると感じたときも、相談を検討するタイミングと言えます。
ドッグトレーナーに相談するメリット
ドッグトレーナーに相談する一番のメリットは、犬種や性格に合わせた具体的なアドバイスがもらえることです。
プロの視点から見ることで、飼い主さんだけでは気づけなかった原因が見つかることも多いからです。
実際にトレーナーへ相談したことで、しつけがスムーズに進むようになったという声も数多く聞かれます。
一人で悩み続けるより、早めに頼ってみるほうが結果的に近道になるケースも少なくありません。
獣医師への相談が必要なケース
問題行動の背景に、体調不良や病気が隠れているケースもあります。
そのため、急に問題行動が増えた場合や、体調の変化を伴う場合は、まず獣医師に相談してみてください。
痛みやストレスが原因で、これまでできていたことが急にできなくなることもあるからです。
しつけの問題だと思い込む前に、健康面のチェックも忘れないようにしましょう!
しつけ教室を選ぶ際のチェックポイント
しつけ教室を選ぶ際は、いくつかのポイントを事前に確認しておくと安心です。
トレーナーの実績や資格、指導方針が愛犬に合っているかどうかを、まずチェックしてみてください。
体罰的な方法を用いていないか、陽性強化を中心とした指導を行っているかも大切な判断基準です。
可能であれば見学や体験を利用し、実際の雰囲気を確認したうえで決めることをおすすめします。
犬のしつけに関するよくある悩みとQ&A
最後に、犬のしつけとSNSに関するよくある質問について、Q&A形式でお答えしていきます。
SNSを見るのをやめた方がいいですか?
SNSを完全にやめる必要はありません。
比較して落ち込みやすいと感じるときだけ、見る頻度を調整してみるのがおすすめです。
SNSには役立つ情報も多いため、自分にとって心地よい距離感を見つけてみてください。
同じ犬種なのにうちの犬だけ覚えが遅いのは普通ですか?
同じ犬種であっても、覚えるスピードには個体差があるため、珍しいことではありません。
性格や育った環境、しつけの方法との相性など、さまざまな要因が影響しているからです。
焦らず、愛犬のペースに合わせて取り組んでいきましょう!
成犬になってからでもしつけは間に合いますか?
成犬になってからでも、しつけは十分間に合います。
子犬期に比べると時間はかかりやすいものの、根気よく取り組めば習得できるケースは多くあります。
年齢を理由に諦めず、少しずつ取り組んでみてください。
家族で教え方が違うとしつけに影響しますか?
家族間で教え方がバラバラだと、犬が混乱しやすくなるため、しつけに影響が出ることがあります。
コマンドの言葉や対応のルールを、家族内であらかじめ統一しておくことが大切です。
難しい場合は、簡単なルール表を作って共有しておくのも一つの方法です。
犬のしつけで落ち込んだときはどう気持ちを切り替えればいいですか?
落ち込んだときは、他の犬ではなく「昨日の愛犬」と比べる意識に切り替えてみてください。
小さな成長を記録しておくことで、前向きな気持ちを保ちやすくなります。
一人で抱え込まず、周囲や専門家に頼ることも忘れないようにしましょう!
まとめ
ここまで、犬のしつけでSNSと比較して落ち込んでしまう理由や、比べなくていい理由、そして前向きになれる対処法についてお伝えしてきました。
SNSに映る「できる犬」は、あくまで一部の成功した瞬間にすぎず、他の犬と愛犬を比べる必要はありません。
大切なのは、他の犬ではなく「昨日の愛犬」と比較しながら、小さな成長を積み重ねていく姿勢です。
成長日記をつけたり、SNSとの距離感を見直したりしながら、愛犬とのペースを大切に歩んでいってみてください。
もし一人で悩みを抱え込みそうになったときは、ドッグトレーナーや獣医師など、頼れる専門家に相談することも忘れないでください!
