「愛犬のことで悩んでいるのに、誰に相談すればいいのか分からない……」そんな気持ちを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬との暮らしには、健康やしつけ、日々のお世話など、さまざまな悩みがつきものです。しかし、身近に気軽に相談できる相手がいないと、一人で抱え込んでしまいがちです。
この記事では、犬の飼い主が相談相手を見つけるための具体的な方法や、悩みの内容に応じた相談先の使い分け方を紹介していきます。あわせて、いざという時に犬を預けたり頼ったりできる人を作っておくポイントもお伝えしていくので、ぜひ最後まで読んでみてください!
犬の相談相手は一人でなくていい|悩み別に頼れる人を作ろう
犬を飼っていると、思いのほかたくさんの悩みに直面するものです。まずは、相談相手をどのように考えればよいのかを見ていきましょう。
犬の悩みは内容によって相談相手が変わる
犬と暮らしていると、健康やしつけ、日々のお世話など、さまざまな場面で悩みが生まれます。そして、悩みの種類によって、頼るべき相手は変わってきます。
たとえば体調に異変を感じたときは獣医師が心強い味方になってくれますし、吠え癖や噛み癖で悩んでいるならドッグトレーナーに相談するのがおすすめです。一人の相談相手にすべてを求めようとすると、かえって解決が遠回りになってしまうこともあります。
「専門家」と「気軽に話せる相手」の両方がいると安心
犬の相談相手には、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは獣医師やトレーナーのような専門家、もうひとつは犬友達や家族のような気軽に話せる相手です。
専門家は的確なアドバイスをくれる存在ですが、ちょっとした愚痴や不安まで毎回相談するのは気が引けるという方もいるでしょう。だからこそ、日常の小さなモヤモヤを聞いてもらえる相手も、あわせて作っておくと安心です。
一人で抱え込まない環境を作ることが大切
犬の飼育に関する悩みは、放置すると飼い主自身のストレスにつながってしまいます。そのため、悩みを一人で抱え込まない環境をあらかじめ整えておくことが大切です。
相談できる相手が複数いれば、状況に応じて頼る先を選べますし、心のゆとりも生まれやすくなります。次の章からは、そうした相談相手を実際に作っていく具体的な方法を紹介していきます!
犬の飼い主が相談相手を作る具体的な方法7選
ここからは、犬の相談相手を作るための具体的な方法を7つ紹介していきます。できそうなものから、少しずつ取り入れてみてください。
かかりつけの動物病院を作る
まずおすすめしたいのが、かかりつけの動物病院を持っておくことです。普段から通っている病院があれば、体調不良のときにもスムーズに相談できます。
初診からいきなり詳しい状況を説明するよりも、日頃の様子を知っている獣医師に相談するほうが、的確なアドバイスを受けやすくなります。ワクチン接種や健康診断のタイミングで、早めに探しておくとよいでしょう。
信頼できるドッグトレーナーを見つける
しつけの悩みについては、ドッグトレーナーとのつながりを作っておくと心強いです。犬種や性格によって適したしつけ方は異なるため、専門知識を持つトレーナーの存在は大きな助けになります。
しつけ教室や個別レッスンなど、関わり方はさまざまです。まずは体験レッスンなどを利用して、相性のよいトレーナーを探してみてください。
トリマーやペットサロンのスタッフと関係を作る
トリミングのために通うペットサロンも、実は貴重な相談先のひとつです。皮膚や被毛の状態、耳や爪のトラブルなど、美容面での変化にいち早く気づいてくれることもあります。
顔なじみのスタッフができれば、ちょっとした質問もしやすくなりますし、犬の性格に合わせたケア方法を教えてもらえることもあるでしょう。
散歩中によく会う飼い主と少しずつ交流する
散歩コースで顔を合わせる飼い主さんとの交流も、意外と役立つものです。同じ地域で犬を飼っている人同士だからこそ、共感できる悩みも多いはずです。
いきなり深い話をする必要はありません。まずは挨拶から始め、少しずつ会話を重ねていくうちに、自然と相談し合える関係になっていくことも珍しくないでしょう。
ドッグランや犬向けイベントに参加する
ドッグランや犬向けのイベントも、飼い主同士がつながるきっかけになります。同じ場所に集まる人たちは、犬への関心が高い方ばかりです。
普段の散歩では出会えないタイプの飼い主さんと知り合えることもあり、視野が広がるというメリットもあります。休日などを利用して、気軽に足を運んでみてください。
SNSやオンラインの犬コミュニティを活用する
近くに相談できる相手が見つからない場合は、SNSやオンラインコミュニティを活用する方法もあります。地域や年齢に関係なく、同じ犬種や似た悩みを持つ飼い主とつながれるのが魅力です。
ただし、オンライン上の情報がすべて正しいとは限りません。参考程度にとどめ、健康面の判断は必ず専門家に確認するようにしましょう。
家族や友人にも普段から犬のことを共有しておく
身近な家族や友人にも、日頃から犬の様子を共有しておくことをおすすめします。専門的なアドバイスはできなくても、話を聞いてもらうだけで気持ちが軽くなることは多いものです。
また、いざというときに犬のことを頼める相手がいると分かっているだけでも、飼い主の安心感は大きく変わってきます。
悩み別|獣医師・トレーナー・犬友達など相談先の使い分け方
相談相手ができても、どの悩みを誰に話せばよいのか迷うこともあるでしょう。ここでは、悩みの内容ごとに適した相談先を紹介していきます。
病気・ケガ・食事・体調の変化は獣医師へ相談する
体調に関わる悩みは、迷わず獣医師に相談しましょう!食欲不振や嘔吐、下痢といった症状はもちろん、食事の量やフードの種類についての疑問も、専門知識を持つ獣医師に確認するのが安心です。
自己判断で様子を見続けてしまうと、症状が悪化してしまう可能性もあります。少しでも気になる変化があれば、早めに受診してみてください。
吠える・噛む・散歩などのしつけはトレーナーへ相談する
無駄吠えや噛み癖、引っ張り癖といったしつけの悩みは、ドッグトレーナーの得意分野です。犬の性格や成長段階を踏まえたうえで、具体的な改善方法を提案してもらえます。
インターネット上のしつけ情報を試しても改善しない場合は、一度プロの目で見てもらうことも大切です。
日常のお世話や美容の悩みはトリマーにも相談できる
被毛のお手入れ方法や、皮膚トラブルの予防といった美容面の悩みは、トリマーに相談してみるのもひとつの方法です。日々のブラッシングの仕方など、家庭でできるケアのコツも教えてもらえます。
ただし、皮膚炎など病気が疑われる症状については、トリマーではなく獣医師の診察を受けるようにしてください。
犬育ての疲れや日常の悩みは犬友達や家族に話す
お世話の疲れや、ちょっとした愚痴といった悩みは、専門家よりも犬友達や家族に話すほうが気楽かもしれません。共感してもらえるだけで、気持ちが楽になることも多いはずです。
すべての悩みを解決する必要はなく、ただ話を聞いてもらうだけでも十分な場合があります。
相談相手が身近にいない場合は自治体やオンライン相談も活用する
身近に相談できる相手が見つからないときは、自治体の窓口やオンライン相談サービスを頼る方法もあります。地域によっては、動物愛護センターなどが飼育相談を受け付けていることもあるでしょう。
一人で悩みを抱え込まず、こうした公的な窓口も選択肢のひとつとして覚えておいてみてください。
信頼できる相談相手を見極めるポイント
相談相手は誰でもよいわけではありません。ここでは、信頼できる相談相手を見極めるためのポイントを紹介していきます。
犬や飼い主を頭ごなしに否定しない
信頼できる相談相手は、犬や飼い主のことを頭ごなしに否定しません。悩みを打ち明けたときに、まず状況を理解しようとしてくれるかどうかを見てみましょう。
頭ごなしに叱られたり、飼い方そのものを否定されたりすると、相談すること自体が怖くなってしまいます。安心して話せる雰囲気があるかどうかは、大切な判断基準です。
自分の経験だけを根拠に断言しない
「うちの犬はこうだったから、絶対にこうすべき」というように、自分の経験だけを根拠に断言する相手には注意が必要です。犬の性格や体質は一頭ごとに異なるため、当てはまらないケースも多くあります。
信頼できる相談相手は、個体差があることを前提に、複数の可能性を示しながらアドバイスしてくれるものです。
必要に応じて別の専門家を紹介してくれる
自分の専門外の内容について、無理に対応しようとせず、別の専門家を紹介してくれる相手も信頼できるといえます。たとえばトリマーが皮膚トラブルに気づいた際、獣医師の受診をすすめてくれるようなケースです。
視野を広げて対応してくれる相談相手であれば、安心して長く付き合っていけるでしょう。
専門家の場合は資格・経験・相談実績も確認する
獣医師やトレーナーなど専門家に相談する場合は、資格の有無や経験年数、これまでの相談実績も確認しておきたいポイントです。ホームページやSNSで発信内容を見てみるのもよい方法です。
初めて利用する場合は、口コミや紹介などを参考にしながら、慎重に選んでみてください。
「何でもこの方法で解決できる」と言う人には注意する
「この方法さえ試せば何でも解決する」といった断定的な言い方をする相手には、少し注意してみてください。犬の悩みは複合的な要因が絡んでいることが多く、単純な方法だけで解決するとは限らないからです。
複数の視点から状況を見てくれる相談相手のほうが、結果的に信頼できるケースが多いでしょう。
相談が苦手な飼い主でも大丈夫|悩みを上手に伝えるコツ
相談すること自体に苦手意識がある方もいるでしょう。ここでは、悩みを上手に伝えるためのコツを紹介していきます。
「いつから・どんな時に・どのくらい」を整理しておく
相談前には、「いつから」「どんな時に」「どのくらいの頻度で」といった情報を簡単に整理しておくと、状況が伝わりやすくなります。時系列がはっきりしていると、相談相手も原因を推測しやすくなるからです。
メモに書き出しておくだけでも、当日あわてずに説明できるようになります。
写真や動画を撮っておくと伝わりやすい
言葉だけでは伝えにくい症状や行動は、写真や動画を撮っておくと非常に役立ちます。皮膚の様子や歩き方のクセなど、実際の映像があれば、相談相手も状況を把握しやすくなるでしょう。
スマートフォンひとつで手軽に記録できるので、気になる変化があれば早めに撮影しておいてみてください。
これまで試したことも一緒に伝える
すでに試した対策があれば、あわせて伝えておきましょう。何を試して、どのような結果だったのかが分かれば、相談相手も次の提案を考えやすくなります。
逆に、試したことを伝えないまま相談してしまうと、同じ方法を提案されて時間が無駄になってしまうこともあります。
小さな悩みでも遠慮せず相談してよい
「こんな些細なことで相談してもいいのかな」と遠慮してしまう方も少なくありません。しかし、小さな悩みでも遠慮する必要はありません。
些細に思える変化が、実は大きなトラブルの前兆であるケースもあります。気になったことは、その都度相談してみることをおすすめします。
一度で解決しなければ別の相談先を頼ってもよい
一度相談しても悩みが解決しないことは、決して珍しくありません。そのようなときは、無理に同じ相手にこだわらず、別の相談先を頼ってみるのも選択肢のひとつです。
相性や専門分野によって、得られるアドバイスは変わってきます。複数の相談先を持っておくことが、結果的に悩みの解決につながるでしょう。
もしもの時に備える|犬を預けたり頼ったりできる人も作っておこう
普段の相談相手だけでなく、いざというときに犬を預けられる人を作っておくことも大切です。最後に、もしもの時への備え方を紹介していきます。
飼い主の病気や入院に備えて預け先を決めておく
飼い主自身が急な病気やケガで入院してしまう可能性も、決してゼロではありません。そうした事態に備えて、あらかじめ犬を預けられる先を決めておくと安心です。
家族や親戚だけでなく、ペットホテルなど複数の選択肢を用意しておくことをおすすめします。
家族や友人には犬の性格や生活リズムを共有する
いざ預けることになったときに困らないよう、家族や友人には日頃から犬の性格や生活リズムを共有しておいてみてください。食事の時間や散歩のペース、苦手なものなどを伝えておくと、預かる側も対応しやすくなります。
簡単なメモにまとめておけば、急な依頼でもスムーズに引き継げるでしょう。
ペットシッターやペットホテルも事前に探しておく
身近に頼れる人がいない場合は、ペットシッターやペットホテルの利用も検討してみてください。信頼できる事業者を事前に探し、一度利用しておくことで、いざというときにも慌てずに済みます。
初めて預ける施設だと、犬にとっても飼い主にとっても不安が大きくなりがちです。だからこそ、余裕のあるうちに候補を探しておくことが重要です。
フード・薬・かかりつけ病院などの情報をまとめておく
犬を預ける際に必要な情報は、事前に1枚のメモにまとめておくと便利です。フードの種類や量、服用中の薬、かかりつけの動物病院の連絡先などが分かれば、預かる側も安心して対応できます。
スマートフォンのメモ機能で共有しておけば、必要なときにすぐ確認してもらえるでしょう。
普段から「困ったときに頼れる関係」を作っておく
もしもの備えは、特別なことをする必要はありません。日頃から周囲の人と良好な関係を築いておくことこそが、いちばんの備えになります。
普段のちょっとした気遣いやコミュニケーションの積み重ねが、いざというときに頼れる関係につながっていくものです。
まとめ|犬の相談相手は複数作っておくと安心
ここまで、犬の飼い主が相談相手を作る方法について紹介してきました。犬の悩みは内容によって適した相談先が異なるため、獣医師やトレーナー、犬友達や家族など、複数の相談相手を持っておくことが大切です。
一人で抱え込まず、悩みの種類に応じて頼れる相手を使い分けてみてください。そして、日頃からもしもの時に犬を預けられる関係も築いておけば、いざというときにも落ち着いて対応できるはずです。
今回紹介した方法を参考に、少しずつでも相談できる相手を増やしていってみてください!
